シンガポール住宅賃貸の教科書
作成:中矢隆 シンガポール政府不動産エージェント登録番号(CEA Reisgtration No):R050841E
所属: PropNex Realty Pte Ltd シンガポール不動産業者登録番号(CEA Licence No):L3008022J
まずは当該不動産のサーチの方法を説明します。まず不動産の登記はSingapore Land Authority(シンガポールの法務省が管轄する機関)で行われています。また登記はオンラインのINLIS(Integrated Land Information System)というサイトで調べることが出来ます。ではその調べ方を以下で説明します。
Property Ownership Informationを選ぶ
当該不動産の住所を入力
住所を確認して次へ進む
見取り図が必要なければ”Cancel"
を押して次へ進む。
自分の名前、メールアドレス、電話番号を記入し支払い方法を選択する。
登記記録をダウンロードする
ダウンロードされたファイルを開く
ステップ4で図面購入をOKすると当該ユニットの見取り図が入手できる(有料)
では実際の登記記録がどんなものなのか、以下サンプルを提示して説明を加えました。
登記記録1ページ目 当該不動産の住所や面積などが記載されている
【上記ページの主要部分説明】
当該不動産所有者の詳細ページ
不動産所有者の所有形態ー個人所有者/法人所有者の区別もあるが、所有者が何人かということも重要なポイントです。複数人が所有の場合以下2つの形態があり、契約するときには注意が必要です。
新築から間もない物件でよくある話ですが、登記を調べると所有者が会社となっており先方からもらっている家主名と違う場合があります。これは所有者がまだディベロッパー名のままになっているためです。またディベロッパー名と言っても、良く知られているCapital LandとかFar East等という会社名ではありません。というのはディベロッパーは各プロジェクト毎に会社作って運営するためです。工事が完了してBuilding and Construction Authority (BCA)がTOP(Temporary Occupation Permitの略:つまり人が住める状態になったという証明です)を発行すれば、分譲物件が購入者に引き渡し可能になります。その時点で所有件の移転が行われますが、それがINLISの登記に反映されるには結構時間がかかるためです。
ではこういう場合どうやって本当の家主と見分けることが出来るでしょうか?INLISに電話して確認したところ、通常のProperty Ownership Informationではなく、以下写真で示す”Property Titile Information ($16.00)"もしくは”PTIーEncumbrances Information ($11.00)"で調べてみてくださいとのことでした。これらには所有者だけではなく、物件未完成の内に分譲物件の購入者の弁護士がその権益保全のため、Caveat(登記簿上での注記)を申請することが出来るからです。あるいはお金をかけたくなければ、家主側に連絡して家主に登記情報の入手を依頼してみてください。今までは家主もINLISにて同じように費用を支払って登記を確認しなければなりませんでしたが、最近My
ただそれでも出ていないことがあるということです。多くの場合、不動産購入には印紙税等の支払い等があるため、IRAS(The Inland Revenue Authority of Singaporeの略:シンガポールの国税庁にあたる)等の公的機関が出したレターで家主の名前が記載されているかどうかで確認します。以下2つほど例を掲載します。
登記情報の他のオプション
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