シンガポール住宅賃貸の教科書
作成:中矢隆 シンガポール政府不動産エージェント登録番号(CEA Reisgtration No):R050841E
所属: PropNex Realty Pte Ltd シンガポール不動産業者登録番号(CEA Licence No):L3008022J
シンガポールでは停電とは違い、ブレーカーは結構落ちることが多いです。日本のウェブサイトで見ると理由は2つあり、1)契約アンペアよりも使いすぎた場合、2)漏電ブレーカーが漏電したことで落ちてしまうという説明です。1)の場合には、いろんな電化製品を一度に使い過ぎの可能性がありますので、取り敢えず使っていたもののスイッチを切ってからブレーカーをあげてみましょう。私のブログで詳しく書いていますので、そちらを参考にしてください。そして必要最小限なものだけを使います。そして徐々に他のものもスイッチを入れて問題ないか試してみましょう。特にそれで問題無ければ、一時的な問題だったのかもしれません。電化製品が突然止まったり、電源が入らないという場合には取り敢えず、ブレーカーをチェックしてみてください。かなり前の話になりますが、独身のお客さんから週末朝に電話があり、洗濯機が突然動かなくなったとの連絡がありました。DBボックスをみてスイッチが落ちていないか確認してみてくださいとお願いしましたが、『落ちていない』とのこと。『困るのですぐに来て、確認してください』と言われたので、タクシーを飛ばして行きましたがやはりブレーカのスイッチが落ちていただけでした。スイッチをあげたら、問題なく動き出したというあっけない幕切れでした。
ブレーカーが落ちる個々の原因は色々ありますが、私が実際に経験したのは以下のようなものがありました。
こちらのサイトでは実際にブレーカが落ちた時にどう対処されたかを、詳細に説明されていますので参考になると思います。
日本では電球が切れたら、同じ電球を買って来て取り替えればよいだけです。それはシンガポールでも一緒ですが、この電球というものが曲者です。色んなタイプがあることや、日本みたいにねじ式に回せば簡単に取り付けられるというものがあまりありません。また電球を取り出す前にカバーをどうやって外せばよいかわからないということもよくあります。これは業者が設置後、カバーと天井の間の隙間を埋めるべくコーキング材などを利用するため、素手で開けようとしても開けられないということがよくあります。慣れてくると、カッターナイフなどでコーキングを切り開いて開けるということが出来るようになります。LED等の電球等の取り換え方法等を私のブログにて説明しておりますのでご参考なれば幸いです。もし分からないことがあれば下記2-3に記載する照明店で聞くと色々教えてくれます。
し新しく賃貸する物件で照明を替えたいという方が時々おります。多くは今ついているシャンデリアのような照明を維持するのが大変そうというような理由です。勿論これを替えるには家主の許可が要りますので、通常はLOIを出す時の条件とする必要があります。家主が自分の負担で変えてくれれば一番良いのですが、テナント側が費用を負担してという場合もあります。その時には元々の照明をきちんと保管して、退去時には再設置の義務が生じる場合もあります。照明を替える場合の費用ですが、勿論新しく設置する照明の値段にもよりますが、安価なものですと$200以下のものもあります。Novena近くのBalestier Roadにたくさん照明屋さんがありますので、そこに行くと色々な照明が展示されています。好きなものを選べば、設置まで込みでやってもらえます。私が良く行く店は以下となります。
店名:Chan Huat Lighting (S) Pte Ltd(創發燈飾公司)
住所:391 Balestier Road Singapore 329797.
電話:65 6255 1033
ウェブページ:https://www.chanhuat.com.sg/
冷蔵庫の故障は、洗濯機や乾燥機に比べるとそう多くはありません。ただ冷えないとか電源が入らない等となった場合には、修理に即日来てくれるところは少ないので厄介です。私が今まで経験したケースでは以下のような問題がありました。
日本のサイトで参考になるようなものは無いかと調べましたが、どれもただメーカーに連絡しろというのが多かったです。この電気店のサイトが一番親切な説明かと思います。https://www.e-kaden.co.jp/troubles/refrigerator/81/
洗濯機ですが、日本では縦型が主流なのに対しシンガポールではFront Loading(日本で言うドラム式)のタイプが多いです。「ドラム式」と「縦型」の相違点はドラム式はドラムを回転させ、洗濯物をドラム上から下へ落とすたたき洗いが中心なのに対し、縦型は洗濯槽に水を溜め、パルセーターの回転で水をかくはんし、その水流で洗濯物をもみ洗いします。洗浄方法の違いで大きく異なってくるのが、使用水量ということのようです。またドラム式で注意することは、Low Suds【ローサッズと発音】(泡が少ないという意味)の洗剤です。これは縦型に比べ水量が少ないことから、通常の洗剤ですと泡が出過ぎて、故障やカビの原因になるということです。今まで私のお客さんが経験した、洗濯機の故障では以下のようなものがありました。
洗濯機の故障については私のブログでも詳しく説明していますのでご興味があれば見てください。https://ameblo.jp/singafudosan/entry-12546550068.html
シンガポールでは乾燥機は未だ単体で洗濯機の上に取り付けている場合が多いです。また乾燥機にも色々種類があり、湿気を貯めるタンクがあるもの、後ろに太いパイプが付いていてそこから水分を含んだ空気を排気するもの、出た水分をパイプで流すもの等々ありますので動く無くなった場合、マニュアルをみて故障なのかどうかを見極める必要があります。
こちらのサイトで乾燥機の故障を説明していますが、シンガポールではヨーロッパのメーカーの機器が多いため当てはまらない場合が多いかもしれません。備え付けのマニュアルを見てそれに沿って対処する必要があるかと思います。
シンガポールのコンドでは、電子レンジよりオーブンがキャビネット内などに設置されていることが多いです。かなり大型のものですので、設置費用も高価なようです。故障してしまって修理費用が高く、またテナントが必要ないという場合には、日本のようなカウンタートップ設置のオーブン機能付き電子レンジで代用する場合も多いようです。
この問題は退去時に発見されることが多く、テナントさんが全く使用していないのに故障費用を支払うのはおかしいと揉めることが多々あります。その為、家主側のエージェントが入居時に必ず『使用しない場合でも最低月に一度は30分程スイッチを入れてください』と説明しています。私も同じように説明しますが、テナントさんも特にご主人のみが聞いている場合はすっかり忘れてしまっているケースが多いようです。
私のブログでもう少し詳しく説明しています。https://ameblo.jp/singafudosan/entry-12547316909.html
シンガポールは赤道直下の国ですので、エアコンは年中通して必要となりますのであまり簡単に考えていると大きな費用を被ることになります。この辺の話は【家探しから入居まで】のページで、テナントの義務や業者の選定等について詳しく述べていますので参考にしてください。ここではエアコンでの問題を取り扱います。その前にエアコンて一体どんなからくりで部屋を冷やしているのかなという基本的な知識を付けておくのも良いと思います。こちらのダイキンのサイトで非常に分かりやすく説明されています。
こちら別のサイトではもう少し詳しく説明されてます。上の説明が簡単すぎるという方向けです。
それでは次に実際に家の中にあるエアコンの機器や設備について説明します。
【壁掛け型室内機】標準的なコンドでは、日本でも普通使われている壁掛け型(以下写真)のエアコンです。
【ダクト型室内機】ただダイニングとリビングがかなり広めであったり、高級仕様のコンドでは真ん中の写真のようなダクト型のエアコンもよく見かけます。これは見かけや、吹き出し口が長く取れたりすることで大きな部屋を冷やすのには適しているようです。ただ清掃が難しいという難点があります。というのは機械部分が吹き出し口とは別のところにあり、そこに大きなアクセス穴が無ければ天井を切り開いて部品を取り出したりしなければならないからというようなことです。業の記録も退去時に家主側に提示する必要がありますので、きちんと保管する必要があります。
【室外機】高温となった冷媒を冷やす装置の室外機です。こちらはコンドでは、あまり目立たない浴室の外側などに設置されている場合が多いです。エアコン業者が清掃の時にチェックするので、場所はそれでわかると思います。
【排水パイプ】コンドでは壁の中に埋め込まれていることが多く、あまり目につきません。ただ室内機内で空気が冷やされたときにかなりの量の水が出るようです。壁のパイプを通って、浴室やキッチン等の排水菅へ流されているようです。時々トイレなどで何も水を出していないのに、水滴等の音がするのはこのエアコンからの排水かと思います。
ここではエアコンに関連して起きてくる問題について説明します。
水が出ないという場合は、コンドの大元の供給等が破裂などで供給停止となっているような場合でなければ自宅への供給の元栓が閉められていないか、あるいは各場所の止水栓が閉められていないかを確認しましょう。
水圧が低いというのも日本人のテナントさんからよく指摘がある問題です。ただシンガポールはマレーシアから水を購入しているような状況から、日本の様にシャワーから水が勢いよく出るような感じではありません。ただいくつか試してみることはあります。勿論PUB(シンガポールの水道局)へ問い合わせてみても良いかもしれません。
これも良くある問題です。蛇口をひねると水が飛び散ってひどいときは、服にまで跳ね返ってくるようなものまであります。これは上の『水圧が低い』で記載したエアレーター(Aerater)を掃除するか取り替えるかによって、修理できるものです。但しコンドの場合、ディベロッパーがデザイン性等に凝って海外の製品をわざわざ使う場合が多く、シンガポールで簡単に手に入る標準仕様のものが合わないということが大半のようです。まず蛇口の先についているエアレーターをねじ回しで取り外し、サイズなどを測ってオンラインショップで探してみるか、上記のようなハードウェアショップに持って行って、同じサイズのものが無いか聞いてみましょう。なければ修理業者(配管専門の業者【Plumber:プラマー】の方が良いと思います)に頼むしかないかと思います。但しなるべくお金を高く取りたいため、蛇口毎変えなければならないというような業者もいますので頼む前にきちんと聞いた方が良いかと思います。
蛇口の水が飛び散っている
上の赤い丸の部分にエアれーたが入っています。右の写真がエアレートとゴムのパッキングとネジ。
これも良くある問題です。入居後すぐに分かれば、家主の保証期間の修理としてやってもらうように要請してみてください。退去時に行うハウスクリーニングではキッチンのシンクや浴室の排水溝のグリル等の汚れはきれいに掃除してくれますが、排水のつまりまでは掃除してくれません。家主保証期間の1か月を過ぎた後は、ご自身で掃除するか業者にやってもらうかしかないですね。ご自身で行う方法としては以下のようなものがあるかとおもいます。
また排水の問題の多くは、流してはいけないものを流すことで配管が詰まるということはお分かりになると思います。こちらのサイトで詳しく説明されていますが、結構意外なものもあるかもしれませんので確認しておくことをお薦めします。
シャワーヘッドやホースから水が漏れてくることは、結構あるようです。入居から1か月間以内でしたら、家主の保証期間ということで家主の負担で修理してもらえると思います。ただそれを過ぎた場合、業者を呼んで修理してもらうと$100位かかってしまうかもしれません。手っ取り早く、安価にということであればご自身でDIYショップやHDB近隣にあるハードウェアショップで購入してご自身で取り替えることもできます。サイズが合うかどうか不安であれば今のヘッドやホースを持参すると良いでしょう。以下はHDBの近くにあるモール内のハードウェアショップで見たものですが、ホースだけのもの、シャワーヘッドだけ、ホース付きのシャワーヘッド、スライドバー付きのものもあります。
シンクのストッパーは壊れたままでも、シンクに水をためる必要が無ければそのまま使っている場合が多いかと思います。ただ退去時にそのままの状態で引き渡しをすれば、修理費用を請求されますので、ご自身で購入して修理するか業者に修理してもらうかになります。シンガポールでよく見るのは、以下2つのタイプです。
レバー型蛇口後ろ
レバー型シンク下
ポップアップ型(開)
ポップアップ型(閉)
トイレの水量が少ない、タンクに水がたまらない、たまるのが遅くなったというのは以下の要因が考えられるようです。こちらの日本のサイトを参考にさせていただきました。図解していますので、直接こちらの方を見ていただいた方が分かるかと思います。ただ他のキッチンや他の浴室の水も出ない場合等は別の理由が考えられますが。
尚、シンガポールのコンドではタンクが無いというトイレが多いと思います。実はタンクはトイレの後ろの壁内に隠れているためです。これは意外に簡単に開けてアクセスすることが出来ます。以下7⁻3の項を参考にしてみてください。
トイレの排水の問題についてはつまりの問題がほとんどかと思います。良くお分かりだと思いますが、異物を流したりは勿論ダメですが、水に溶けると言われるトイレっとペーパーも大量に流せばつまりの原因となります。その他にも流れるから問題なさそうだなと思えるものもダメなものがるようです。キッチンの排水の問題の所でも参考にあげたサイトで詳しく説明されています。特にトイレではおむつや生理用品はお分かりのことと思いますが、以下のものがあげられています。
詰まった時の対処法としてはキッチンの項目6-2で説明しました、ラバーカップを使うのが簡単かと思います。またラバーカップが無い場合、これは前に住んでいたアパートのメンテのおじさんから教えてもらいましが、バケツ1杯分の水を流し入れその水圧で詰まっているものを流してしまうという方法です。
またトイレにたまっている『封水』の水位が下がっているということも、私の自宅でも経験した問題です。これはこちらのサイトで詳しく説明されています。以下の2つはご自身でで解決できると思います。それ以外は専門の業者に依頼したほうが良さそうです。また費用が嵩むような場合もあるので、修理を行う前に家主側へも報告しておきましょう。
タンクや配管からの水漏れについては、基本的に専門の業者に依頼したほうが良いでしょう。ただ夜中にそれが起きた場合等では、応急措置として給水を止める必要が出てきます。上記7⁻1で述べましたように、シンガポールのコンドではタンクが無いというトイレが多いと思います。実はないのではなく、タンクはトイレの後ろの壁内に隠れているためです。これは意外に簡単に開けてアクセスすることが出来ます。
赤線が入っているところが開けられます。カッター等でシリコンなどに切り込みを入れると意外に簡単に開けることが出来ます。
左の写真のカバーを開けると中にタンクがあり、パイプから水が噴き出しているのが見えます。これが水漏れの原因でした。
真ん中の写真のタンクの右横に壁から給水パイプがタンクにつながっており、そこに止水栓がありました。これをひねることで水を止めることが出来ます。
給湯タンクの水漏れは、大体15年以上たったコンドで起きているようです。これはタンクの中に錆が出来たりして穴が空き、そこから水が漏れてくるということです。給湯タンクは大体浴室の天井に設置されていますので、浴室を使用中でしたら天井から水がかなりの量で流れ落ちてきますのでタンクに穴が開いたと推測できます。浴室を使っていない場合は、浴室の天井の照明に水が流れ込みショートをおこしてブレーカーが落ちて気づく場合もあります。以下の対処の仕方を簡単に説明します。
尚私のブログで給湯タンクからの水漏れについて詳しく記載してますので、参考にしてください。
照明の周りから水が流れ落ちている。
オレンジ色の丸の所にあるのが開いた穴です。
タンクにこういうラベルがあり、ここにモデル番号や容量が書いてます。
通常のアクセスの他にもう一つ天井に穴をあけ、2人がかりでタンクの取り出しをしているところ。
給湯タンクのスイッチを入れるとブレーカーが落ちるという問題が、退去されるテナントの方から報告されたことがあります。かなり経験のある専門業者からはパーツが古くなってそこから少量の水漏れがショートを起こしているという診断でパーツを替えるだけで、修理できるとのことでメーカーにパーツだけ取り替えてもらいました。発熱体(Heating Elements:ヒーティング・エレメント)$60とサーモスタット(Thermostat)$20の部品代と、交通費$40、作業代$90の合計$210で済みました。最初にメーカーに聞いたときはタンクの全取替ということでタンク$364、作業費$350の$714と天井を開けた場合には修復費$150もかかるということでしたので、かなり節約できたようです。
私のブログで写真等で詳しく説明しています。
お湯にすると水圧が極端に下がるという問題です。入居当初からシャワーのお湯の出が悪いとお客さんに言われて、普通の修理業者に見てもらいましたが日本に比べるとシンガポールの水は出が悪いので、こんな程度だろうという話で私もそういうことだろうと思っておりました。ただそれから数カ月が経ち、ほとんどお湯が出ないという報告があり、メーカーのサービスセンターの技術者が見に来たところ、ウォーター・フロー・センサー【Water Flow Sensor給水量を調整するセンサー】が壊れているということでした。
天井や壁から、水がしみ出てきたりすることがあります。浴室の天井から大量の水が流れ落ちてくる場合は、ほとんど給湯タンクからの水漏れということは上の9項にて説明しました。それ以外にも天井や壁から少量の水漏れが起きたり、シミが出来たりということがあります。これらについては以下のような原因が考えられます。
自宅内でしたらチェックや修理はご自身の都合で出来ますが、隣近所のユニットで起こっている場合は結構大変です。マネジメントオフィスに連絡して、可能性のある家に連絡してもらい同時にチェックすするなどのアレンジが必要になるかと思います。私の方で遭遇したケースをこちらのブログにて説明していますので、参考にしてください。
壁などにヒビが入っているのはよく見かけるものです。良く見られるのは髪の毛のような細いヒビで、Hairline crack【ヘアライン・クラック】と呼ばれています。この程度ですと、こちらではほとんど問題にされません。大きめのひびについても、時々見かけますがこちらもあまり気にされないのが実情です。ただあまり気になるようであれば、家主には連絡しておきましょう。後で問題が起きた時に責任を問われないように。基本的に壁等構造の問題は、家主の責任範囲ですがテナントには何か問題があるときには通知義務があります。またマネジメントオフィスに連絡してみてもらうのが良いでしょう。
カビは湿気の多いシンガポールでは気を付けなければなりません。エージェントは誰も住んでいない家を見ることも多いですので、びっくりするほどカビが出ている家を目にすることがあります。日があまり当らない部屋や日当たりは悪いくないけれども海から近いところに多い気がします。でも一番の問題は、長いこと窓も開けずに放置されていたというのが理由だと思います。
私の担当してマリーナベイのコンドのお客さんで、冷房をいつもつけていた方がいたのですが壁や天井にカビが発生しました。冷房をつけていると空気が乾燥してカビは発生しにくいような気がします。ただ色々聞いたところでは、やはり1日に1回は最低1時間位は窓を開けて換気をした方が良いそうです。というのはカビが発生すると胞子が空気中に漂っているため、これを取り除くには風で室内から出す必要があるからのようです。このお宅では結構カビが広がってしまったため、塗装をせざるを得ませんでした。3ベッドルームのユニットで、全体の2/3程の壁や天井を塗装し$1,200程の費用がかかりました。まだ被害がそれ程大きくない時には、ご自身で対策することも可能かと思います。以下それらを説明しているサイトのリンクをリストアップしました。
https://enechange.jp/articles/saving-moldremoval
壁や天井の汚れやキズですが、退去時に依頼するような清掃業者はやってくれません。というのは下手に拭いたりすると余計汚れが目立ったりするからです。
シンガポールのコンドではリビング等の床に大理石を使っている場合が多いです。またキッチンのカウンターや浴室にも使われていることがあります。それを変えてもらうわけにも行きませんので、以下のことを守ってください。
もしシミなどが付いてしまった場合、研磨をしてきれいにしなければなりません。部分研磨では許されませんので、全面研磨となってしまい床面の大きさにもよりますが最低$1,000位かかるかと思います。ただ大理石の床は5~6年もすると光沢を失ってきます。そういう状態で入居した場合はその状態を写真などに記録しておき、シミができた場合には全額負担ではなく幾らか家主にも負担してもらう等の交渉の余地があるかもしれません。以下のサイトで色々詳しい説明がありますが、ご自身の責任でご参考ください。
シンガポールの寝室の床は大体、このパーケットフローリング(Parguet Flooring)です。日本人の感覚からすると大理石等石の床は冷たい感じがして、木の床だとほっとしますよね。ただこちらの方はキズが付きやすいです。例えば家具を引きずったら傷がついたとか、スーツケースなどでも傷がつくことがあるので注意が必要です。家具の足の部分に保護用のパッド等はDIYショップやLazadaなどオンラインショップでも購入できます。もう一つは水です。ずっと濡れていれば勿論ですが、浴室からだた所等お子さんが濡れたまま歩き回ったりしたのをそのままにしておくと上の塗装が剥げてきます。濡れたらすぐに乾いたモップやタオルなどでふき取ることが必要です。
コンドではキッチンのキャビネットや寝室のクローゼット等が主な建付け家具かと思います。ただ日本の品質と比べますと残念ながらあまり良いとは言えないと思います。良くあるのが、以下のようなものです。
い昼用のレースのカーテンですが、日本人的感覚ですと当然あるはずのものですがこちらではないこともあります。高層のコンドで周りの建物に隣接していない場合は、あまりみられることも無いのでそれ程気にならないかもしれませんが。カーテンの有無は契約前に確認しておかなければなりません。こちらではDay Curtain(デイ・カーテン:つまり昼用のカーテンということ)といいますが、今まで見てきた所では何かをひっかけてほつれや穴を開けてしまったというものです。こちらの家主が提供するものはかなり安物の場合が多いようですので、弁償で取り替えても$100⁻200と言う場合が多いようです。これはキズをつけないように注意するしかないでしょう。い以下の写真は最初の2つは退去時、最後は入居時に見つかったものです。最初のは殆ど気付かない程度のものですが、あら捜しの様に探すエージェントが見つけたものです。
夜用のカーテンですが、日本人的感覚ですと当然あるはずのものですがリビングルームではないこともあります。高層のコンドで周りの建物に隣接していない場合は、あまりみられることも無いのでそれ程気にならないかもしれませんが。カーテンの有無は契約前に確認しておかなければなりません。こちらではNight Curtain(ナイト・カーテン:つまり夜用のカーテンということ)といいます。また遮光カーテンはBlackout Curtain(ブラックアウト・カーテン)といいます。ナイトカーテンの方は、入居中に問題あることはあまりありません。むしろ入居する時によく注意しておかないと、退去時に問題となることがあります。特に遮光カーテンは、部屋側から見ているだけではキズ等に気づかないことがありますので、太陽が当たる裏側をきちんとチェックしましょう。
生地が薄くなって透けて見える
洗濯で剥げた修理痕
熱でコーティングがくっついた
シンガポールのコンドでは、カーテンの代わりにブラインドをつけているところも良くあります。ブラインドは隙間があるので、寝室などでは明るいと眠れないという方には不向きのようです。また結構古いブラインドをだましだまし使っている家主も結構います。
ベネチアン・ブラインド
ローラー・ブラインド
ローマン・ブラインド
古いコンドは別ですが、ここ15年位に建てられたコンドはバルコニーがついているのがほとんどです。そして大きなスライド式の窓がついています。特に頑丈な窓はかなり重く開け閉めが大変なことがあります。よく起きる問題としては以下2つでしょうか。
ロックのボタンが不良
ロック部品外れ
画像の説明を入力してください
ゴムが剥がれている
玄関や裏口の扉で起こる問題です。
年中夏のシンガポールでは蚊はいつでもおります。特にデング熱は、命の危険もあり注意が必要です。ただコンドでは頻繁にFumigation(フューミゲーション:燻蒸駆除)を行いますので、割と少ないという方もいます。高層階に行けば蚊は少なくなりますので、出来ればコンドを選ぶときは10階より高い階を選ぶとよいかもしれません。日本では網戸が標準として設置されていますが、シンガポールでは窓等が標準のサイズになっておらず一般的ではありません。ただ簡易でご自身でつけるタイプや業者に依頼して設置するタイプもあります。
ゴキブリもシンガポールでは避けて通れないものですね。コンドではごみシュートがユニット内にあるのが標準でしたのでそこから入ってくることがほとんどのようです。コンドでは定期的にゴキブリ駆除をしているようですので、その時に弱ったゴキブリが逃げ場を求めて出てくるようです。最近の新しいコンドではシュートを廊下に設置しているところも増えてきましたので、そういうコンドを選ぶのも一つの手です。またご自身でシュートをガムテープなどで締め切り、ごみは下へご自身で出される方も日本人では多いようです。ゴキブリやあり等はご自身のユニットで害虫駆除業者に依頼しても、長期的に防ぐことは難しいようです。自宅で駆除できても元を断っているわけではありませんので、時間が経てば戻ってくるということになります。
シロアリ(英語でTermite【ターマイト】と発音)の問題は聞かれることもあるかと思いますが、そんなに頻繁に起こるわけではないのですが木製の家具や建具等を食い荒らしますので被害が大きくなります。勿論段ボールなどを大量に保管する等のようなシロアリが集まるような環境を作らないことは重要ですが、シロアリ被害が出ていることを早期に発見することも重要です。またテナントさんの方で、シロアリを誘発するようなことをしていない限りは、家主の方責任にて駆除すべきものと思いますが契約時に変な条項が無いかも注意が必要です。
シロアリについても、私のブログにて実際に起きたケースを詳しく説明しています。ただ、中に虫が動く映像もありますので、苦手な方は見ない方がよろしいかもしれません。ブログのリンクはこちらです。
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