シンガポール住宅賃貸の教科書
作成:中矢隆 シンガポール政府不動産エージェント登録番号(CEA Reisgtration No):R050841E
所属: PropNex Realty Pte Ltd シンガポール不動産業者登録番号(CEA Licence No):L3008022J
物件の適正レントを調べる
気に入った物件が見つかったら、実際にそのコンドの実際の賃貸取引レントがいくら位か調べることを御薦めします。というのは気に入った物件の言い値のレントが他の賃貸レントより高すぎないか等を調べて後でがっかりしたりすることが無いようにした方が良いからです。会社契約の方は、予算内で収まっていれば良いかもしれませんが、予算に余裕があれば追加の家具をリクエストしたりとかエアコン清掃費用を家主負担にして貰う等の交渉が出来るかもしれません。個人契約の方は、なるべく安く借りたいでしょうから。但し残念ながらデータは完ぺきではありません。多くはURAのデータを使っていますので、どの階のどちら向きのユニットなのかはわかりませんし、家具の有無、改修の有無、メンテナンスの状態等は全く反映されておりません。ということでノベナにあるSoleilの2ベッドで調べても、データに大きな開きが出てきますのであくまで参考程度という情報になります。では以下にどんな方法でデータを見つけられるか説明します。
多分皆さんが一番使われている不動産アプリだと思います。利用者数が多いため不動産のエージェントも殆どが自分の物件をここに掲載しています。ただここ数年来上場を目論んでフィーの大幅値上げをしているため、他のアプリを使うエージェントが増えてきましたがやはりまだ一番多くのリスティングが掲載されていると思います。Propertyguruで最近の賃貸契約レントは以下の場所で見られます。尚PropertyGuruではURAのデータを利用しているようです。99.coのデータもURAのデータからとっているようですのでここでは割愛させていただきました。https://www.propertyguru.com.sg/condo-directory
こちらのアプリは余り馴染みが無いかもしれませんンが、データの出し方が他と違うので取り上げました。基本的には矢張りURAのデータを使っているようですが、グラフ表示がされているのと、ベッドルーム数の違うグラフも一緒に見られるのでそういうデータを見たい方には良いかもしれません。
URA (Urban Redevelopment Authority:都市再開発庁)は不動産取引のデータを提供しています。賃貸取引については、無料でコンドやアパートの取引レントが過去5年間にわたって調べられます。サッと見る場合には、上記のPropertyGuruやEdge Propertyのデータで十分でしょうが、もっと詳しく見てみたいという方にはお勧めです。以下検索の仕方を説明します。
SRXが提供するX-Valueは、個別ユニットの現在のガイドレントを表示してくれるサービスです。これを利用するには登録しなければなりませんが、Eメールアドレスだけで登録できます。特定のユニットのガイド賃料を示してくれるということで、このユニットで決めたいという時、もしくは既に住まわれているユニットの契約更改等の交渉に役立つかと思います。ここで提示されるレントは、実際の近隣のユニット等の賃料をもとに自動で試算されているもののようですので、かなり現実に近いものになると思いますが、実際のレント交渉は家主側の思惑やテナントさん側の予算にも左右されることがありますので絶対そのレントで交渉成立する訳ではありませんのでご留意ください。尚SRXはシンガポールのStraits Times誌の傘下の企業でしたが、最近99.coが買収したとのことですのでこのままSRXアプリとして存続はしない可能性があります。
免責事項について
当ホームページに掲載されている情報の正確性については万全を期しておりますが、作成者は利用者が当ホームページの情報を用いて行う一切の行為について、何らの責任を負うものではありません。